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萌奈と話していると駅に着いた
「校門に先生めっちゃいるんだよねー、さすが私立」
学校につくまでの坂になると、器用に片手でスカートをくるくると直した
ここ半月でなんとなくだけど先生の指導を受けないようにするコツがわかってきた
「サキも懲りないなあ
一度怒られたのに」
萌奈は呆れながら笑った
このスカートがふくらはぎなんかにまとわりつくと、気になってしょうがない
萌奈も一度短くすればわかってくれるはず!
「怒った先生もわからないんだよね
もー家帰れって生徒の前で怒鳴られて最悪」
長いスカートを振り回しサキは愚痴る
するとすぐ先には、その先生がいた
しかも担任も
まだサキは髪もおろしているし、ボタンも閉めてない
や、やばい!
「どうする?サキ…」
小声で萌奈がささやく
また怒られて目つけられたらたまんないし、そりゃあ…
「逃げるしかないっしょ!」
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