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「―仁!!」
バタバタと音をたてて
階段を駆け上がってきたのは和也
「今日は何処行く?」
犬みたいに人懐っこくて
可愛い親友
「和也は何処がいい?」
こんな会話は何時もの事で
母さん達にも
家族同然の扱いを受けてる
「和也君、仁宿題やって無いから
見てあげて?」
「はーい」
二歳年下のはずなのに
しっかり者の和也
めんどくせー
「仁やろ?」
でも和也がにこって見るから
「うん」
頷いてしまうんだ
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