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――これはある高校生2人の恋物語である――
今日は4月1日。
今日からオレも晴れて三年生だ!!
残念ながら外では雨が降っているが。
まるで前途多難なオレの行く末を案じているかのようだ。
オレは大石直太朗。
石浦一高の二年生、いや、今日から三年生である。
(雨が降ってなければクラス替え見に行ったのになあ…)
外をぼんやり見ながら思う。
オレには好きな人がいる!!(いや、普通か)
その子とは去年、クラスが一緒だったが故に仲良くなれたというものである。
まだ、メアドも聞けていない。もちろん、告ってなどいない。
というより去年は仲良く慣れた時期が時期であったが為に聞けなかったのである、いや、これは言い訳か。
それが故に今年こそは聞こうという野望(?)を持っていた。
(明日、部活の時に見に行くかな…)
と、遅い朝食を取り、家でぐったりとしながらも勉強をしていた。
昼過ぎになり、昼寝でもしようかと思っているところへ
♪さくら舞い散る中に忘れた記憶と~♪
「あ、メールだ」
一人誰とも無しに呟いた。
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