中丸クンの憂鬱

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『世の中…狭いよなぁ』 あ上田、俺も同じ事を考えてたよ 「運命感じるよなぁ」 『はぁ!?…中丸キモイ。中丸がキモイからそろそろ帰るわ』 「おーい!出会いは大事にするもんだぞぉ」 上田は振り向かずに手をヒラヒラさせながら部屋を出てった…照れてやんのカワイイ奴だな。 ツンデレな上田に振り回され続けて8年、あいつが考えてる事は大体わかる。 時計を見ると12時、彼女からはまだ連絡がない。 出かける準備をし、軽くご飯でも食べようとキッチンに行くと妹が2人で仲良く何か作ってた 「イイにおいだな、何作ってんの?俺の分ある?」 『『何言ってるのお兄ちゃん』』 ぁ、ハモった。どうやら俺の分はないらしい。 何かないかと冷蔵庫を覗いていると彼女からの着信 聖の友達(多分、和也と田口)が遊びにきていて、昼ご飯を作り過ぎたから食べに来ないかという自宅へのお誘いだ。 「あぁ、わかったすぐ行く!」 あわよくば彼女の部屋に入れるんじゃないかと淡い期待を胸に家を出た。 →
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