血の垂レた心

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「よう、お前もう大丈夫なのか?」 いつもの時間にいつもの帰り道。 いつものようにアイツが隣に…。 「ああ…心配掛けた。ごめんな。」 空を赤色に染め出した肌寒い夕方 アイツは社交辞令か本心なのか分からない素振りで話し掛けて来た。 「いやぁ…でも、恐いよなぁ…地元で殺人だなんて…」 「…。」 「あ…すまん、思い出させて…。」 別に思い出すのは苦じゃないが、コイツの好奇心を垣間見るような会話に付き合う気はない。 「怪我はもう大丈夫なのか?」 「まだ痛む。でも良くなってるから大丈夫だ。」 「そうか…」 この傷は一つの勲章だ… アノ日を忘れナいよウニ
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