0~ideal~

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気がついた。 気を失った覚えは無い。 座っている。 今自分はどこかに。 自分で分からないのか? 確かめてみる努力をする。 と、案外簡単に分かった。 なんだ、普通に椅子だ。 前には机がある。 会議の時とかにある長机に近い。 …そうだ、自分は確か。 学校に来ていたんだ。 そうはっきりと意識が戻ったとき、講義の終了を告げる音が耳に届いた。 いつのまに眠っていたのだろうか。講義を受けていたことさえ覚えていない。 そんな自分に男が一人近づいてきた。 「なんだよ、寝てたのか?全く、成績優秀者は余裕だねぇ」 男は自分の友人。名前は知らない。 「まぁいいや。いつもの事だ。そうだ、これから町行かねぇか?遊び行こうぜ」               ‐
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