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気がついた。
気を失った覚えは無い。
座っている。
今自分はどこかに。
自分で分からないのか?
確かめてみる努力をする。
と、案外簡単に分かった。
なんだ、普通に椅子だ。
前には机がある。
会議の時とかにある長机に近い。
…そうだ、自分は確か。
学校に来ていたんだ。
そうはっきりと意識が戻ったとき、講義の終了を告げる音が耳に届いた。
いつのまに眠っていたのだろうか。講義を受けていたことさえ覚えていない。
そんな自分に男が一人近づいてきた。
「なんだよ、寝てたのか?全く、成績優秀者は余裕だねぇ」
男は自分の友人。名前は知らない。
「まぁいいや。いつもの事だ。そうだ、これから町行かねぇか?遊び行こうぜ」
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