384人が本棚に入れています
本棚に追加
/93ページ
「同じクラスで隣の席になれるなんて奇遇だねぇ~、菊田君♪」
ロングの金髪はサラッサラ、去年は隣のクラスだった…確か名前は“沙羅”だったはず。
―――あ、今のはギャグじゃないぞ!?
そばには大概、国語教師の章介さんがいるもので単体で見ることも珍しい。
「言っておくけど章介はわたしのオプションじゃないよ」
ああ、考えていることが簡単にバレた…;
というか、金髪に囲まれたこの状況どうにかしてくれっ!
「いや~本当に奇遇、キミとだけは同じになりたくなかったなー」
その後ろで笑いながら毒を吐いているのは黒沢だ。過去になんかあったらしく沙羅を一方的に毛嫌いしている。
おれの唯一の救いはこいつが同じクラスに居てくれたことか。
.
最初のコメントを投稿しよう!