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ハッッッ!!!!! うたた寝をしそうな頭を、相島孝介は勢い良く上げた 「びっくりした! どうしたんだよ、急に」 向かいに座って居た、吉本茂徳が鉛筆を走らせていた手を止め、怪訝そうな表情をする まだ夢と現実の狭間にいるのか、相島は寝ぼけた顔で辺りを見回した 「おい孝介…お前、大丈夫か?」 吉本は軽く身を乗り出した 「………」 相島は、相変わらず上の空のようだ 「孝介…おい!」 手を伸ばして、相島の肩を揺らそうとした時… 「…うわぁ! 止めてくれぇぇ!!」 突然叫び出した相島に、吉本は慌てた 「孝…」 「お客様、どうなさいましたか?」 ファミレスのウェイターが飛んできた 深夜にも関わらず、店内には様々な年齢層の客がおり、その殆どが吉本達の席を見ている
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