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色白のオカッパ少女がおれを見上げコンビニ袋をクイクイ引っ張りながら「あっやっと気付いた?君は選ばれました…ついといで~」※
あまりに飄々としていておれは「えっ?なに?なめてんの?愛の友達?今11時だぞ小娘は帰る時間だ」
愛がこの愛の友達と思われる小娘と日頃の怨みをはらそうと風呂場あたりに隠れ脅かそうとしてるのだと思い(それなら母が起きないのも納得する)笑いながら小娘に話し掛ける
愛を睨もうと部屋の方をみると目の前にはなぜかうちの玄関が見えるすると「ブルルルル~お乗りの方はお急ぎください」
コンビニ袋をグイッとひっぱら電車の中へ
「プシュ~」ドアがしまってしまった…
「え~とこの部屋この部屋」小娘はわたしをひぎずりながら部屋を探す
と訳も分からずすごい力で個室に連れてかれ椅子にすわらせれる
「えっと君はなにもの」
同様しながら恐る恐る俺は聞く
「わたし…?平たく言うと幽霊かな?」
へっ?
「さっ!ひゅっぱぁ~つ(出発)」
と個室においてある海苔煎餅を貪りながら意気揚々としている
「だからこれなにワップ汚ね~な~」
不思議な小娘口から煎餅カスが俺の顔面に無様に着陸してくる
電車は空にむかい旅立って行く
おれはなにがなんだかわからず電車の窓から自分の家を涙目で眺める
落ち着かない…得たいの知れない笑顔で煎餅と自分でもってきたであろう大きなポット(むかしの蓋をひねって注ぐタイプ)からお茶を俺が愛の為に買ったヤル気のない熊のマグカップにそそぎ貪る小娘
「え~いめんどくさい。せい!おら!せい!」
と錯乱した俺は握り拳を作り小娘に空手2段を炸裂させてしまった
拳を放つ時は勢いであったが…ヒットした時は後悔の念が流石にあった…あ~あって感じで目を閉じてしまった…
目を開くと小娘は煎餅を口にくわえ両手でマグカップを自分の目線あたりにもちカップのがらをマジマジとながめながらなんと足でおれの空手2段を止めていた
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