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「かわいいなこの熊…なっ?これ熊だよね?」
何ごともなかったようにマグカップのがらを不思議そうに見つめお茶を啜るのではなく一息に飲み干す
()は心の声
(ああそれは熊だ…熱くないのか?冷たいお茶なのか?…じゃなくておれの自慢の拳が…あの華奢な足に…)
不思議そうな顔をしながら小娘をマジマジとみていると
「飲む?やっぱり熊なんだな?うふふふ…かわいい」
どうやら表情から感情を詠まれしまったようだ…
「コロッケ食べたい食堂車にいこう…いく?」
マイペースなやつめ…しかしこんな訳が分からない所で1人にされるのはたまったものではない…
小腹も減ったなにか食べれながら落ち着いて色々この小娘から聞きだそう
「ああ小腹が減った…懐かしいな~食堂車か~昔新幹線にもあったな~」
個室を出て食堂車に向かう途中何組かのおれと同じく子供を連れた人々とすれ違うそれは大人は背広を着た人・ジャージを着た人・警察や消防士・医者の制服を着た人・なんかのコスプレをした人までいる…子供の方は男の子・女の子最近のフッションから時代劇の町人の服そうの子まで様々だ(おれは下ジャージに上チェゲバラのプリントされたTシャツ・小娘は日本人形のタケの短いバージョン…)
「うへへ…あの子かわいいな~あの人いいな~うらやましい」
突然後から妙なテンションの気持ち悪い声が聞えてきた…
恐る恐る振り返と小太りの無地のTシャツのGパンのタンパン・ビーサンの男がこちらに背をむけ顔だけ振り返りながら小娘を凝視している
こちらも顔だけ振り返り(気持ち悪り~な~あんまみてるとブっ飛ばすぞ…こいつみるからにオタクだな…)
と睨み付けるとそいつは「くあばらくあばら…かかわっちゃいけないタイプだ逃げろ」と焦った感じで会釈しおれ達とは別方向に速足でさっていく
そのそいつの去った道をみてるとあることに気付く…真っ暗…なにもないようにみえる…いくら暗くても床などは確認できる…あいつはどこに帰るのか?色々不安がおれに襲ってくる
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