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緊張もアキヒトさん効果で解れてきたのか今は落ち着いて隊長室のソファーにて腰を落ち着けている。
「あ、どもです」
アキヒトさんが入れたお茶を受け取り一息ついたようだ。
「俺からはいくつかだけ……堅っ苦しいのは苦手だ、気楽に行こう、後は意見は積極的に……俺も新人で隊長だ、至らない点はあるだろーからよろしく頼む」
そうニーナに言うと彼女は微笑みひとつ。
「はい!ライル隊長!」
さすがアキヒトさん効果……最初緊張していた事を忘れてしまいそうなくらい元気に返事をくれた。
「しかしだアキヒトさん、他の隊員はいつ到着だ?」
時計を見てみるとすでに遅刻30分だ、時間通りに到着したのはニーナだけとは……少し先が思いやられる。
「ほっほっほ、迷っておるのかの?そしたら私が……おいっしょっと」
再びアキヒトさんが腰をあげる。
「いえ、探すなら俺が……」
なんだか凄く大変そうに町中を探し回るアキヒトさんを想像してしまった。
「いえいえ、玄関先で盆栽見ながらゆっくりとまちますとも」
笑顔でそう言い玄関へと向かう。
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