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「な、なんだか変わった造りですね」
ニーナが苦笑いしながらそう呟く、まったくだ俺もそう思う。
隊長室と俺自身の部屋が繋がってたりと……だが工夫はしてある。それはのちのち話すが……
何やら玄関先が騒がしい、どうやら待ち人が到着したようだ。俺達は隊長室へと向かった。
「ライル・インフェルノだ、俺も新人だから至らない点はあるだろーけどよろしくたのむ」
軽めな挨拶をしておく、しかしなんだ?16歳が2人に元王国の騎士とは聞いたが……。
「トニー!トニー・レイブラッド!宜しく!」
ちっこい身長のガキンチョみたいな元気なのが此方に敬礼してる。
真新しい制服が尚ハイスクールの新入生を彷彿させる。赤い髪の勝ち気な瞳、本能が言った、コイツの手綱は手強そうだと。
次にもう一人のガキンチョへ。
「カスミ・アベカワ……宜しく」
此方は無口なガキンチョだな、ジパング出身っつーことはアキヒトさんと出身同じな訳だ。しかし……見た目はトニーと同じく幼いんだが……目付きが鋭いな。
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