特別捜査課

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「ライル・インフェルノ、前へ!」 それは最終試験の面接の時に起こった。偶然だろうか?面接官はあの日の隊員だとすぐに気づけた。 なんだか嬉しかった、これも運命だと思えたから……努力実ってか筆記テストも体力測定もトップだった。そして再開、これは今日まで頑張った神様からのご褒美だとあの瞬間は思えたんだ。 涙ぐみそうになるも必死に堪えて……呼ばれた自分の名を聞いて一歩前に出る。 「……正直驚いたよ、ここまでテストをパーフェクトにこなした人材は中々いない、それに……だ、まさかそれかあの銀行テロ事件の生き残りの少年だとは……」 我が耳だが疑った、覚えてくれていたという事実が心の何かを突き抜けた。 「……貴方に……貴方に憧れようやくここまで来ました」 長かった、辛い修行も勉学も全てはここからスタートするため。 「……そうだったのか、では最終審査を始める、これで何もなければ……私からも一課に推薦しよう」 彼はそう笑っていってくれた。その笑顔はあの日の頭を撫でてくれた日の笑顔と同じモノだった。 「これをもってくれ」 そういって渡されたのは普通の豆電球だった。
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