プロローグ

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「お母さん…」 ケホッ 「お父さん…」 ゴホッ 「独りにしないでっ」 ゴホッゴホッゴホッ 両親は心臓が悪い私を独り置いて、逝ってしまった。 幼かった私は、独りで生きていくことができない。 「嫌よっこんな面倒な子引き取るの!」 「こっちだって!お金に余裕がないのはお前だってわかっているだろう!」 誰も私を引き取ってはくれなかった…… 私は独り……あの家で生きていくことにした。 お母さんとお父さんが残してくれた貯金も……後1月で要らなくなる。 誰か……一緒にいてよ……。
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