5/10
前へ
/48ページ
次へ
そして、放課後 音楽室には、五人が集まり 俺はピアノを弾く準備をした ピアノの周りには、四人が座っている 有天「じゃあいい?」 在中「うん」 在中に合わせてピアノを弾く 在中「絡めた指を解く度 その温もりを握り返した… 君に逢えると思う度 僕の心は彩られてく 他愛のない出来事も ふたりでいれば 思い出に出来るのに… 君の声も その細い肩も その瞳も 僕のものじゃない どんなに 傍にいても… 君の未来 壊さない限り この想いを 叶えることは出来ないよ ひとときの夢 痛いほど好きなのに 夜が終わってく…」 歌声とピアノが響く 誰もいない放課後 歌が終わると 俊秀「凄い・・・」 最強「当たり前ですよ。在中ヒョンの歌声は癒しの歌声と言われているんです」 俊秀「そうなんだぁ・・・」 在中「いやぁ~そう言われると照れるな」 少し頬を赤らめる 有天「俊秀さ、歌わないの?」 俊秀「うん、今はね」 有天「そっか、そういえば俊秀と俺。同じ寮の部屋だから」 俊秀「そうなの?じゃあ一緒に行く」 有天「うん」 俊秀が今歌わないってどういうことだ? でも聞かないほうがいいな 前には、在中と瑜乃 その後ろに、俺と俊秀と最強 在中は幸せそうに瑜乃と話している 在中は、本当に瑜乃のこと好きだよな 本人は自覚なしだけど
/48ページ

最初のコメントを投稿しよう!

211人が本棚に入れています
本棚に追加