理不尽な思い~中学~

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夏稀が部屋を出て行ってからどのくらい経ったのかわからないが、 ガチャ というドアの音でぼぉーっとしていた意識を取り戻した。 ドアのところには部屋割で同じメンバーになった6人。 亜希は 「あ、おかえりー」 と6人を迎える。 「ただいま!!てか夏稀は?」 6人のうちの1人の純(ジュン)が聞いてきた。 「ぁーいろいろあって……」 亜希が言葉を濁すと、 「なんかあったの?最近仲悪くない?」 とすかさず会話を続ける純。 回りには純の他にも5人いる。 亜希が話すのを躊躇っていると、5人の中で1番純と仲の良い美里(ミサト)が気を使ってか、 「こんなにいっぱいいると話しにくいよね?」 と声をかけた。 亜希が 「うん…」 と答えると、純が 「そんな暗くなってちゃだめだって!!なにがあったか話せる?うちと美里で話し聞くから!!」 亜希は気遣ってくれた純の好意に甘え、 純と美里に、時々つっかえながらも話した。 ー夏稀が悠弥と仲良くしすぎたことでのトラブル ー悠弥と奈々の結末 ーその関連で自分と夏稀がケンカ状態でいること ー自分はそれで体調不良が続いてしまっていること ー自由行動1日でのいきさつ 純と美里は途中相槌をしながらも静かに亜希の話を聞いていた。
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