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話を聞き終わって純も美里も亜希も黙り込んだ。
しばらくして、
「……じゃあさ、」
とその重い沈黙を破ったのは純。
「亜希は悪くない訳じゃん?だから亜希がそれで辛いって思うのはおかしい。」
その言葉を聞いて美里も、
「そうだよ。しかもなんで一緒にいんの?辛いの増えるじゃん。」
と言った。
亜希はその二人の言葉に、
「だけど……」
としか言うことが出来ず、
黙り込んでしまった。
その姿を見た純と美里は、
「じゃあこれからうちらと一緒にいなよ。それならいいでしょ?」
と笑顔を向けた。
「ぇ、いいの?」
亜希が遠慮がちに聞くと、
二人は声を揃えて
「もちろん!!」
と言った。
その日の残り時間、
亜希は純や美里たち6人といた。そのおかげで亜希は多少笑顔でいれるようになった。
自由時間、亜希は純たちと話しをした。
夏稀は自由時間になるとすぐ、どこかへ出かけ、
しばらくして戻ってきたがすぐに自分の布団に横になって寝入ってしまった。
亜希はそんな夏稀の姿を横目でみながら、少し胃が痛むような気がしていた。
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