理不尽な思い~中学~

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そして…… ー修学旅行3日目 最終日の3日目は、クラス行動。 前より少し体調が良くなった亜希は、それなりに修学旅行の最終日を楽しむことが出来ていた。 夏稀とは結局昨日から話していなかった。 でも夏稀も自分と話す気がないような気がしていた亜希は、 それでもいいのかもと思った。 委員長としての仕事もしっかり果たした。 あとは電車に乗って家に帰るだけ……のはずだった。 …でもそうはいかなかった。 修学旅行の帰りの電車を乗り継いで中学校から1番近くの駅に着き、解散した時だった。 「おい」 ふと聞こえた声の主を探し、辺りを見回した。 するとそこには明らかに不機嫌な光哉の姿。 すると光哉は亜希がなんとなく予想した通りの言葉を言った。 「お前、俺のこと忘れてたろ」 修学旅行の少し前から、 修学旅行が終わるまでの間、 亜希は友人関係や仕事に気を取られ過ぎたため、光哉の存在を忘れてしまっていたのだ。 忘れてしまっていたというよりは、考える余裕がなかったのだが、光哉にとって、それは言い訳にしかならなかった。
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