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いろいろあった修学旅行を終えて一週間。
亜希は通学しながらも病院に通い、なんとか体調を回復させた。
修学旅行を終えて、
みんな一緒だったメンバーとの交流が深まったのか和気あいあいとした雰囲気もあったが、
亜希は今だ夏稀とは口を聞いてなかったし、
気を使ってくれた純たちといることにしたためほとんど関わっていなかった。
でも亜希にはもっと大きな問題があった。
ー『…死んじゃえよ』
駅で会話した時の、
光哉の最後の言葉。
あれから家に帰ってもなにをしていても光哉の言葉は亜希の頭の中に響いて離れなかった。
修学旅行の代休には
メールも電話も来ていたが、
どれにも返事を返さないでいた。
怖かった。
返事をするのも電話にでるのもメールを見ることも怖かった。
携帯を放置して二日目、
亜希はなにも考えることなく携帯をひらいた。
するとそこには
ー着信あり25件
ー新着メール40件
メールは
『シカトとかありえねぇ』
『いいかげんにしろよ』
『どうせ他の男と一緒にいるからだろ』
というものばかり。
亜希は佳穂に相談もしたが、
結局は光哉から離れることはできなかった。
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