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離れることもできず、
だからといって仲良くなんて無理があった。
もう修学旅行からだいぶ過ぎ、
季節は夏。
亜希は光哉を避けて過ごす日々。
そんな日が続いていたある日の放課後……。
委員会だったためHRのあと仕事をしていた亜希は、
遅れながらも部活に向かうため急いで委員会からの帰り、
一人廊下を教室に向かって歩いていた。
階段を上がりきり教室へと再び歩きだした。
そのとき、
ガチャン
背後から重い金属どうしの触れ合う音が響いた。
背後は立入禁止の屋上に繋がる薄暗い階段。
めったに人も行かないような階段だった。
亜希が音のした方向を振り向こうとした時だった。
ドスッ
いつからいたのか、
背後から亜希の腹部に向かって出てきた拳によって亜希は意識を手放した……。
意識を手放しながら、
亜希はかいだことのある香水の匂いと何人かの男子の声を聞いた。
そして亜希は意識を手放し、
深い闇に落ちて行った。
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