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亜希のクラスは1-2…
教室にたどり着くと、中にはこれから一年間を共に過ごすことになったクラスメート達がいた。
自分の席を探しながら教室を進んでいると、中学時代から仲のいい沙織が亜希に手を振っていた。
横を通り過ぎるときに
「やっほ♪」
と小声で挨拶をする。
亜希は仲のいい友達がいたことで少し安心しながら席についた。
それからしばらく男性の先生から注意点などの話が続き、だんだん飽きてきた頃、
「それじゃあ、入学式の準備ができたころ並んでもらうから、それまで自由にしててください。」
という一言と共に一斉にクラスの中はざわめきだした。
亜希は自分の席を立ち、沙織のもとへ向かい声をかける。
「おはよ!!」
「おはよー。同じクラスだね!」
「だね♪よろしくね!!」
「てか女子で中学一緒なのってこのクラスに亜希だけ?」
「ぁ、たしかに!!みんな別かぁ」「まぁ、学校は一緒だから会おうと思えば会えるよ!!」
「そうだよね!!後で一緒に会いに行こうよ!」
「いいよ♪」
と会話が弾んでいた頃、先ほどの先生が顔を覗かせて、
「入場するから廊下に番号順に並んで」
と指示を出してきたので、亜希と沙織も廊下に並び、入学式の会場へと入場し、式をうけた。
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