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その勢いに驚き、絢と玲奈と沙織は顔を見合わせて困惑した表情を浮かべた。
その一方、
亜希は不機嫌が怒りに変わったのか、ずっと光哉に対する不満を並べ立てていた。
亜希にとって光哉は二年半ほど付き合ってきた彼氏ではあるが、
最近の光哉は、自分に対して彼女としての扱いじゃないと感じていた。
亜希が言いたいことを伝えても、
光哉から返ってくるのは
たいていその話題をシカトされるという反応。
そんなこともあり、
亜希は光哉に対して倦怠期を迎えていたのだ。
それにくわえて最近は以前にも増して束縛してくるし、亜希の行動にいちいち文句をつけてきた。
いくらなんでも嫌になった。
絢や沙織や玲奈の声を遠くに聞きながら、亜希は昔のことを思い出していた。
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