幻想入り

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「親父、手を貸してくれ!簡単に説明すると今俺にだけ風が襲ってるんだ!」 「?何を馬鹿な事を、ほれ」 真太郎は何も知らず片手を差し出した。その手を龍也は両手で掴む、すると 「うお!なんだ!なんだ!龍也!お前に何が起きてる!?」 「俺にもわかんねーよ!」 真太郎も引っ張られる感覚に襲われる。龍也の今の命綱は父親の片手一本である。 「何が起こってるかしらないが今、助けるからな!くぅぅぅう!」 頑張って引き戻そうとする必死な父親の姿を見て、龍也は思う。 巻き込んじゃ駄目だな、と 龍也はなんとなく感じていた。この御社の中は今、何処かへと繋がっていることに。
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