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真太郎は龍也の心境を理解しておらず、無理を言って軽くあしらう。
ちなみにこの母家にはトイレは一つしかない。
「小じゃねぇ!大だ!だから早く!腹いてぇんだよ!」
「まったく、腹痛などと・・・・気合いが足りん!」
「んなもん気合いでなんとかなるもんか!だいたいなんですぐに出ないんだよ!」
「それは・・・・わしも大だからだ!」
何故か誇らしげに語る真太郎、さらに言葉を続ける。
「実は、今日の夕飯にあった刺身・・・・変な味だと思って後で確認したらな、賞味期限が一ヶ月前だった(笑)」
「っは!?ふざけんな!なんでそんな危険物食わしてんだよ!つーか(笑)じゃねぇよ!」
龍也はキレながら語るが、もはや腹痛ではなくそれは食中毒レベルと実感していた。
トイレがなく絶対絶命な状況で、とあることに閃いた。
「そうだ!神社のトイレがあった!」
「ちょ、待て龍也!そのトイレは夜中にいくと悪い事が起こるという言い伝えが・・・・」
便意に必死な龍也は真太郎の言葉を最後まで聞かずに、真っ先に神社のトイレへと向かったのであった。
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