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『風』が御社に吸い込まれるようにして吹いている事に。それは時期にだんだんと力を増していく。
そんな状況に脳内から全身に指令が伝わる。『逃げろ!!』と
「うわぁぁああ!」
一目散にこの場から逃げようと駆け出した。
本日二度目の全力疾走に息を切らしながら走るが、体が思うように進まない。
「くそ!何がどうなってんだよ!」
風はなおも強くなり、今では台風なみに激しく強い。
「ちきしょー!」
それでも必死に逃げようと気合いを入れようとした
その時
ギィィィイ
何かが開くような音と共に後ろを振り向く。そこには
御社の中へ入るための観音開きの扉が開いていた。
中の様子は暗くて見えない。いや、暗すぎる、月の光が今日は強いのだが、それすらも飲み込む程に黒い。
それは一目で『異常』だとわかる。そんな事態に龍也は恐怖だけが体を支配する。
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