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「明けましておめでとーっ!」
年も明け2020年が幕を開けた。
「ねぇねぇ~」
「なんだよマコト。」
私は父に話しかけたのだが姉に感付かれ先を越されてしまった。
「どうせ、お年玉でしょ。高校生にもなってまだもらう気?」
「じゃーねぇちゃんはいらないんだね~!」
「マコトがもらうなら私ももらうし。」
「ほらほら、喧嘩すんな。」
「はい、マコトと綾子に。」
結局は、子供にとって大金をもらえるチャンス。
なので結局は姉もちゃっかりお年玉をもらっている。
「お父さん、ありがとーございます。」
二人で元気よく言うと、姉と私は有り難く頂きお年玉を直ぐ様ポケットにしまった。
「無駄遣いすんなよ~」
「お父さんがすでに無駄遣いしてるし~」
「何で?」
姉の発言に父はきょとんとした顔で姉をみている。
「マコトにお年玉あげてる時点で無駄遣いだし」
「ハッハッハー!それもそうだ!」
父は上手いこと言ったなぁという感じでウケていた。
「まだちっちゃいころ、せっかくあげたお年玉を全額ドッキリマンチョコに遣っちゃって、しかもおまけのシールだけとってお菓子を捨てようとしてるのをお母さんにみつかっておこられてたっけな~!」
「そう、そう!」
「もうっ!今はそんな無駄遣いしないし!」
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