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(んっ…)
(あれ??)
(俺、一体…?)
目が覚めると真っ黒な空間
辺りを見回しても真っ黒。
意識はハッキリとしている
ここは、一体?
「やっと目が覚めたみたいだね。」
「!?誰だ!?」
俺の目の前に現れた光。
それが突然話しかけてきた。
「僕は、そうだね~、君たちの言葉で言うと神様ってとこかな。」
「神様…?」
神様と名乗る少年は、呆然としている俺に向かって衝撃な一言を言った…
神様「君ねぇ、もう死んでるんだよ。」
「はっ?俺はここにいるじゃん、何言ってんの?」
神様「正確に言うと君の肉体がね。君は、トラックに跳ねられて死んだんだ。」
神様「今の君は、魂だけの存在ってこと。」
「俺が、死んだ…?」
「はっ、そんなことあるわけ…!?」
(あのとき、右に曲がって見えたのはトラック…)
(じゃあ、俺はあの時…!?)
突然突き付けられた現実は、俺にとってツライ現実だった。
そんな俺に対して神様は話しを続けてきた。
神様「思い出したみたいだね。」
「あぁ…。確かに俺は死んだみたいだな…」
神様「一つだけ!君を生き返らせる方法がある。」
「!?本当かっ!?」
神様「嘘は言わないよ。」
神様「でも、それは君次第だ。」
「どういうことだよ?」
神様「今から僕が言うことを君が承諾出来れば、君は生き返ることが出来る。」
神様「でも、それはとてつもなく大変でツライかもしれない。」
神様「それでも君はやる??」
神様の質問に対して、俺は少し迷った。
ツライこととは何か?
大変なこととは何か?
無事に生き返ることが出来るか?
様々な疑問が浮かんできたけど
俺の答えは一つだ。
「やるよ。」
「例え、どんなにツラくてもこのまま死ぬのなんか絶対にイヤだ!」
神様「君の存在がこの世界から消えるとしても…?」
「何…?どういうことだよ!?」
神様「君の身体は既に死んでるんだ。」
神様「だから、君を生き返らせる方法はただ1つ」
神様「今いる世界での君の存在を消し、新たに違う世界に君の存在を作る。」
神様「それが、君を生き返らせる唯一の方法。」
「ってことは、父さんや母さん、飛鳥にもう会えないってことか…?」
神様「そうだよ。」
神様「君自身が最初からいなかったことになるんだから。」
「っつ!?」
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