第1話

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(んっ…) (あれ??) (俺、一体…?) 目が覚めると真っ黒な空間 辺りを見回しても真っ黒。 意識はハッキリとしている ここは、一体? 「やっと目が覚めたみたいだね。」 「!?誰だ!?」 俺の目の前に現れた光。 それが突然話しかけてきた。 「僕は、そうだね~、君たちの言葉で言うと神様ってとこかな。」 「神様…?」 神様と名乗る少年は、呆然としている俺に向かって衝撃な一言を言った… 神様「君ねぇ、もう死んでるんだよ。」 「はっ?俺はここにいるじゃん、何言ってんの?」 神様「正確に言うと君の肉体がね。君は、トラックに跳ねられて死んだんだ。」 神様「今の君は、魂だけの存在ってこと。」 「俺が、死んだ…?」 「はっ、そんなことあるわけ…!?」 (あのとき、右に曲がって見えたのはトラック…) (じゃあ、俺はあの時…!?) 突然突き付けられた現実は、俺にとってツライ現実だった。 そんな俺に対して神様は話しを続けてきた。 神様「思い出したみたいだね。」 「あぁ…。確かに俺は死んだみたいだな…」 神様「一つだけ!君を生き返らせる方法がある。」 「!?本当かっ!?」 神様「嘘は言わないよ。」 神様「でも、それは君次第だ。」 「どういうことだよ?」 神様「今から僕が言うことを君が承諾出来れば、君は生き返ることが出来る。」 神様「でも、それはとてつもなく大変でツライかもしれない。」 神様「それでも君はやる??」 神様の質問に対して、俺は少し迷った。 ツライこととは何か? 大変なこととは何か? 無事に生き返ることが出来るか? 様々な疑問が浮かんできたけど 俺の答えは一つだ。 「やるよ。」 「例え、どんなにツラくてもこのまま死ぬのなんか絶対にイヤだ!」 神様「君の存在がこの世界から消えるとしても…?」 「何…?どういうことだよ!?」 神様「君の身体は既に死んでるんだ。」 神様「だから、君を生き返らせる方法はただ1つ」 神様「今いる世界での君の存在を消し、新たに違う世界に君の存在を作る。」 神様「それが、君を生き返らせる唯一の方法。」 「ってことは、父さんや母さん、飛鳥にもう会えないってことか…?」 神様「そうだよ。」 神様「君自身が最初からいなかったことになるんだから。」 「っつ!?」
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