MY routine(私の日常)

6/14
前へ
/125ページ
次へ
(恵理子…恵理子…) 誰かが私を呼んでいる。誰だろう?こっちは眠っているのに…クリフかな? (恵理子…恵理子!) んもぅウルサイな!本当にまだ眠いのに…しょうがない、そろそろ起きてやる… 「恵理子!起きろよ!」 ……あれ?クリフ…? 目を薄く開ける。すると眩しい陽光が入ってくる。明らかに車の中ではない。 目を完全に開けると、見えてきたのは教室の机に学校の引き戸。 …ああ、ここ学校か。 ぼんやりとした記憶を辿ってみる。 あの日からもう4日位たっていた。 う~ん暑さのせいだろうか?今いち記憶が判然としない。 いけないな~将来ボケるんじゃないかな~私? やっぱ今から脳みそ鍛えておかないと… 「おーい!恵理子!」 ああそうだ、誰かに呼ばれてたんだけっけ?えっと… 声のするほうを向くと二人の男子学生が見えた。…ああ何だ。 「亮太に勘治じゃない。何か用?」 「何か用じゃないよ!さっきから呼んでるのに無視するんだもん」 こんな事を言うこいつは荒井 亮太。 私の数少ない友人の一人である。 見た目はポチャリ系でチビ。眼鏡を外すとけっこう童顔なのだか、普段の印象は悪く言えば眼鏡デブである。
/125ページ

最初のコメントを投稿しよう!

12人が本棚に入れています
本棚に追加