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裏切り者…か…。
確かに俺は君たちを裏切ったかもしれない。
しかし俺も裏切られた…
そう、神にな…。
あれは今日みたいな満月の夜のことだ……
俺と浜田先生はあの日南極大陸にアジトをもつ麻薬組織「パンパース」を追ってバンコクに来ていた…
以下略…
「おい、死ぬな!浜田!故郷に帰ってミニーマウスにプロポーズするんだろっ!こんなところで死んでどうする!?」すると浜田はネックレスを俺に渡してかすれた声で言った。「梅田、こいつを…ミニーに渡してくれ…俺はこいつをミニーに渡せそうにない…」
俺は浜田の胸ぐらを掴んで怒鳴った。「馬鹿野郎っ!お前まで俺をパシリに使うんじゃない…!生きて帰ってお前が渡せ!」
「生徒に説教されるなんてな…梅田…頭を近づけれろ…」
浜田は俺の頭を震える手で掴むと弱々しく自分の頭をぶつけた。俺がその動作が頭突きだとわかったのは浜田が三途の川を渡った後だった。
俺は星空に向かって叫んだ「神よッッ!何故俺を助けたッッ?何故浜田を連れて行ったッッ?」俺の叫びは虚しく星空に消えていった
そして気付いた。俺は神に裏切られたのだ。
というわけです。
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