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晴火が立ち尽くしたソコが道のど真ん中だったので、道脇の大きな楠木の下に移動した。
すると突然手を引かれ驚いて振り返るとお酒の臭いを漂わせたオジサンが、真っ赤な顔をしながら晴火の手を握っていた。
晴火にゾワリと鳥肌がたつが、ココは大人だ。
我慢して微笑んで尋ねる。
「どうかしました?」
すると、真っ赤な顔をしたオジサンは晴火を舐め回すように見てきた。
更にゾワリと鳥肌がたつが、まだ我慢だ。
「あの……何か?」
「はははは!悪ぃ悪ぃ!美人が立ってるからついよ」
つい…とか悪いとか言いながら一向に手を離す素振りは見せない。
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