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「やぁ~もぉカッコいい!!何あれ!?何あれぇ!?」
夏世は身悶えしながらいつまでも祭りで賑わう人混みに消えた東を見ている。
晴火も見ていた…
しかし晴火はジッ…と哀しみを帯びた瞳で見ていた。
東に感じたあの感覚…
ソレを噛み殺すように晴火はグッと顔を背けて、かきあげた髪を再び落とす。
晴火の心に落ちた影をソッと胸にしまうと、二度と鍵が開かないように心に誓った。
与倉東には二度と会わない
その誓いを鍵番に置いて、晴火は祭りの賑やかさを何も映らない瞳でただ見ていた……
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