カウント~1年目春~

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「お疲れさまでしたー!」 晴火は作業着から私服に着替え終えると、タイムカードを差し込んだ。 その時… 「晴火ちゃん!今日…一緒にご飯食べに行かない?いつもの所に…」 まだ作業着を着た金髪の30歳前らしき男性が、親指をたて背後を指す。 すると、振り返った晴火は申し訳なさそうな顔をした。 「あー…すみません。今日は遅くなったんで早く帰らないと…」 すると、男性は優しげに微笑みかけた。 「そっか……お母さんによろしくね?」 「はい」 晴火は男性に軽く頭を下げると、事務所から出ていった。
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