カウント~1年目春~

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事務所で最後まで見送っていた男性の後ろでボソリと、フラれちゃったなぁ…と男性の同僚らしき人が笑っていて男性は同僚をキッと睨み付けた。 暗闇の中、オレンジ色の街灯が会社の一階にある事務所の入口を照らしていた。 カタタタン… カタタタン… 晴火は電車の入り口に背中をつくと、ソッと窓の外を覗く。 窓から流れる街は真っ暗で…闇の中街明かりの人工灯がキラキラと主張する。 それを見ていて… ふと思い出す。 晴火は一瞬目を瞑る。 佐伯捺善の言葉を…
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