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あれは…何年前だっただろう…
確か捺善がまだ生きていて…私はまだ中学に入ったばかりの秋。
兄、鷹右の部屋のテレビで様々な街の夜景を特集していて捺善は、クッションを抱き抱えソレを見ながら言った。
『不思議だよね…』
『え?』
『街の灯りは人工灯…って言うけど俺は世の中に『人工』なんて言葉無いって思ってる…』
その時のテレビに見とれる捺善の横顔が綺麗で…晴火は一瞬目を奪われた。
『だってね晴ちゃん…人間だって地球から生まれた天然生物なんだよ?その天然生物が生み出したモノが『天然』じゃないなんておかしいと思わない?』
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