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ガタンッ
はっ…少し大きな揺れで現実に戻った晴火は、一瞬瞑った目を開け辺りを見回す。
しかし、皆俯いたり携帯を弄っていたり新聞を読んでいたり……
ポーーン…
『次は品田河~次でお降りのお客様足元に注意してお降り下さい』
晴火は降りる駅の名前が呼ばれ、扉から少し離れた。
ユックリと駅に止まるのを見るなか、先程のアナウンスの英訳が聞こえてくる。
その英訳を耳に、電車は降りるべき駅の構内へ扉は開いた。
降りた瞬間、春の風の匂いがした。
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