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母親は非常に『異常』に怯えるようになった。
いつも帰ってくる時間に帰ってこない…
それだけで、鷹右が突然いなくなったように晴火も帰ってこなくなると思い込んでしまう。
そして2年後…晴火は母親を裏切ってしまう。
だから今のうちに孝行をしておきたいのだ。
無駄な心配をかけず…残り少なくなった時間を過ごす。
それがあと2年間の時間の過ごし方だった。
晴火は黙って意思強い瞳で階段を降りて行く。
部屋の前の廊下は静かだった。
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