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ハッ…
夢さえ見ない一瞬の眠りだと思ったが、いつの間にか6時を回っていた。
急にドクン…ドクン…と大きな音をたてて心臓が動き出す音に目が覚めたのだ。
寝ていた為か、マフラーを巻いていた首がグッショリと汗だらけになっていた。
晴火は直ぐにマフラーをとると、激しく渇いた喉を潤す為に薄暗い台所の冷蔵庫の中からパックのミカンジュースをラッパ飲みして一息つく。
そうしてようやく鼓動がおさまってきた。
母親は買い物に行ったのかいなく、電気がついていない為部屋は全体的に薄暗い。
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