こうして私は

23/27
前へ
/386ページ
次へ
晴火の胸には言い様のない込み上げる嬉しさに、思わず安心感を覚えて口許が緩む。 「あ…ありがとうございます」 嫌われているかと思った。 しかし、彼「与倉東」はただ単に言葉や態度に表すのが不器用なだけだったようだ。 そして晴火もつい誤解をしていた。 忘れていたわけじゃない… 『彼』は――… 「後……さっきの店のカップル…万引きしてただろ?」 突然周りを気にして囁かれる様な言葉に、晴火は目を見開く。 やっぱり気付いてた……
/386ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1041人が本棚に入れています
本棚に追加