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晴火の胸には言い様のない込み上げる嬉しさに、思わず安心感を覚えて口許が緩む。
「あ…ありがとうございます」
嫌われているかと思った。
しかし、彼「与倉東」はただ単に言葉や態度に表すのが不器用なだけだったようだ。
そして晴火もつい誤解をしていた。
忘れていたわけじゃない…
『彼』は――…
「後……さっきの店のカップル…万引きしてただろ?」
突然周りを気にして囁かれる様な言葉に、晴火は目を見開く。
やっぱり気付いてた……
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