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晴火はブーツを揃えて立ち上がると、巻いていたアイボリー色のマフラーを脱ぎながら台所に向かった。
ブーツの置かれた玄関…ソコに…もう鷹右の置き忘れた靴はどこにも無かった。
土曜日…午後1時に約束した晴火は、集合場所の公園へとやってきた。
「あれ……?」
公園に入るなり、晴火は公園のベンチの前でソワソワとする人を見掛けて声を発した。
「夏世!」
夏世は声をした方を振り返る。
「晴火おはよう!!」
「夏世が私より先に来るなんて珍しい!それに何かいつもよりオシャレしてない?」
その晴火の言葉に夏世は、ふふふ!と楽しげに笑っただけですぐに「行こ」と歩き始めた。
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