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そんな微妙な空気を二人が包んでいる時、東は少し離れた所にいた警官に呼ばれて向かっていった。
夏世は嬉しそうに東を見送っている。
そんな夏世の東を見る横顔はまさに恋する乙女だった。
(ふーーん…なるほどね)
春祭りに急に誘ったのも、待ち合わせがいつもより早かったのも、いつもよりオシャレに気が入ってたのも…すべては東に会う為だったのだ。
晴火は小さく呟く。
「…いやぁ…春だねぇ…」
その言葉に夏世は慌てふためいた。
「な…内緒ね……?」
その夏世の表情がなんだか可愛くて晴火は微笑んだ。
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