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すると、東が戻ってきて帽子で少し顔を隠しながら言い出した。
「それじゃあ…仕事戻るから…」
踵を返す瞬間、東と晴火の目が合った。
しかし、何も言わず東は夏世と晴火に背を向けて再び交通整備に戻っていった。
夏世と晴火はさてと…と言うと顔を見合わせた。
「楽しみましょうか晴火さん」
「そうしましょう夏世さん」
こうして二人は店で賑わう神社の敷地へと足を向けた。
「で……?いつからなのさ?」
晴火は姫りんごアメをかじりながら夏世に言うと、夏世はえ?と図星を突かれたかのように笑みを口許に張り付かせて晴火を見た。
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