なんか拾いました……。

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――翌朝―― 「あれ?無い?」 俺は食堂で大画面のテレビを見ていた。 予想外だ……昨日隕石があれほど接近したというのに、新聞、全国テレビ、ローカルテレビなど、いずれでも放送される様子はない。 疑問に思っているうちに父がやって来た。 「あ、父さん、おはよう」 「ん、おはよう」 俺が小さい頃に大富豪の仲間入りを果たしたと言ったが、それは俺が小学二年生の頃であった。 その前から、わりと高所得層ではあったのだが。 そのため、別に親のことを『お父様』『お母様』と呼ぶような習慣は家にはない。 馬鹿でかい食堂にテレビが置いてあったりするのも、以前の生活の名残だ。 ちょっと違和感のある光景だけど……。
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