日常

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真奈は毎朝僕を迎えにくる といっても 隣から来るんだけど 「まー君おはよっ出かけるよー」 「真奈ちゃん いつも悪いわね 今日はお弁当にエビフライ入れたわよ もちろんうちの馬鹿息子より 1個多くしといたわ」 「やったぁ! タルタルソースも入ってるよね?」 「もちろんよ 真奈ちゃん大好きだものね」 まー君 馬鹿息子・・・ 僕には藤田正臣という 立派な名前があるのに ぶつぶつつぶやきながら玄関に行くと 母さんが僕に弁当が二つ入った袋を渡した 「相変わらず暗いわね そんなんじゃ真奈ちゃんに 愛想つかされるわよ ほら しゃきっとして!」 母さんが僕の背中をバンと叩いた 「行ってきます・・」 「じゃあおばさん 行ってきまーす まー君行くよっ」 僕の腕をつかんで 立ち上がらせる真奈 そう 僕は家族と真奈だけは 身体をさわられても わりと平気なんだ 不思議なことに・・・ .
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