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その時だった
「ふーじーたっ!
今日も熱いねぇ 」
同じクラスの坂本が
突然僕の後ろから
抱き着いてきた
「はうっ」
突然の攻撃に無防備だった僕は
間抜けな声を出してしまった
「さーかーもーとー
私のまー君に気安く触るんじゃないって
何度言えばわかるのよっ」
真奈が立ち上がり
坂本にげしっと蹴りを入れた
「いてっ 痛いよ真奈ちゃん
なんでこんな根暗と付き合ってるのさ
可愛いのにもったいないな
俺と付き合えよ」
「うるさいっ 坂本うざいあっち行って!」
「ひどいよー 俺はあきらめないぞー」
真奈は坂本が遠ざかるまで睨んでいた
僕はといえば
自分の身体をぎゅっと抱きしめて
硬直を鎮めようと何とか努力していた
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