嘘つきは誰だ

10/24
前へ
/24ページ
次へ
―第2ステージ― 私は新崎さんの後ろについて言った。仕方ない、人間は誰だって自分がかわいいのだ・・・死にたくない。だから、進むしかない。 後ろからは互いに睨みあいながらもついてくる2人。暗い廊下には4人の歩く音 しか聞こえない。 まず、新崎さんは私たちの教室へ向かった。そこには赤い封筒がおかれていた。こんなに簡単に見つかるなら4つは楽そうだ。 「このくじ引いて。王様になった人が殺したい人を殺せるみたいよ。」 新崎さんはそう言ってくじをみんなに渡した。 もし・・栗田君が王様を引いたら、犠牲になるのは新崎さんになるのではないか・・。いや、誰が王様を引いても犠牲者は出るのだ。 「引いた?王様は?」 「僕です。」 彼は恐る恐る手をあげた。
/24ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加