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―ゲーム開始―
「はーいみなさん。席に座ってください。」
私たち全員座る気はなかった。怖い、帰りたいという人もいる。
「なんなんだよこれは!ああ?喧嘩売ってんのか?」
すぐそばにいた同じクラスメイトの男子が突然黒マントを殴りだした。
「やっやめなよ!」
後ろから綺麗な女の子が止めた。彼女は佐々木 桃。
高3の先輩だ。どうしてこんなところにいるのだろう。
「はい、喧嘩はやめましょう。みんなバラバラな場所にいるから急いでパソコン室へ。」
なんて不気味な声だ。聞いているだけでも寒気がする。もちろん誰一人移動しないが黒マントもさすがにいらついたのか私たちの腕を引っ張り移動させようとする。嫌がり反抗するものもいれば従い歩いていくものもいる。それから私たちは午後8時放課後から2時間ほどで全員集まった。
「では、前をご覧ください」
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