松本久志との出会い

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 「ごめんなさい…」  ん?…と、私は松本くんの顔を見る。彼はちゃんと私の顔を見ていた。相変わらず真っ赤だけど…。  「なんだか…照れてしまって。…柚奈さん、可愛いから…」  「やっぱりぃ~♪」  「もぅ、店長!」  「柚奈ちゃん、怒っちゃイヤンっ♪」  「~~~!!!」  店長ったら、私の事苛めて楽しんでる!もぅ何も言えないよぉ、店長ったら、いつもお調子者なんだから!  「……コホンっ!  とりあえず、松本くん。顔はきちんと見る事。接客の基本だから、照れちゃうとか…そんなじゃダメだからね!」  「はい、気を付けます」  やっぱり赤い顔してたけど、きちんと私の目を見て返事をしてくれた。  でも、そんな松本くんの顔はとても綺麗で…確かにイケメン!!  思わず、私まで赤くなっってしまうわ。  「あらあら~?柚奈ちゃ~ん?そんな真っ赤になって、接客の基本が出来ないんじゃない~?」  店長は意地悪く笑った。  その後、松本くんは店長と店内を見て回り、説明を受けていた。  少しだけ、接客なんかもしてたけど…女性客はメロメロで…これはお客さんが増えるわ…。  店長、ナイス新人!  「ん~~!ようやく終わったぁ~!」  休憩室に入り、伸びをしてると、松本くんも最後の接客を無事に終えて、休憩室に入ってきた。  「お疲れさま、頑張ってたね!」  エプロンを外し、それを畳ながら松本くんを見る。  「はい、有り難うございます。…実は、バイトが初めてで、かなりキンチョーしました」  「そうなの?」  だから、赤くなったりしたのかな?  「でも、イイカンジだったよ♪接客向いてるね!…特に女性客の心は完璧に掴んでた!」  あははっ、と、笑いながら言うと、松本くんは照れて口元をおさえていた。  「ありがとう、柚奈さん。俺、接客するなんて考えた事無かったけど、凄く楽しかったです」  「?接客…考えた事無かった…?じゃあ、何故??」
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