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COSMOS REPORT No.04
あの子は大きく成長を遂げ
兵器として申し分ない力を備えていたようです。
でも、軍の命令どおりには動かなかった。
国からやってきた使者に、私は身柄を拘束されました。
「育ての親である私の命令ならば……」
そう思った軍は、私に頼ることを決めたようです。
結果、あの子は隣国を滅ぼすこととなります。
業火が家々を焼き尽くし
召喚獣やオメガは、あの子の力で封印され……。
それはまるで、地獄のような風景でした。
……そうするより他になかったのです。
もし兵器として役に立たなければ、処分する。
そう聞かされた私は、あの子を救うため
軍の命令を、受け入れました。
たとえどんなに多くの人を不幸へ陥れようとも
私は、あの子を救いたかったのです。
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