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差し出されたのは一冊の絵本。
その表紙には切なそうに海を見つめる人魚姫が描かれていた。
ウィル「以前、梓様が読んでくださった本でございます。」
ニッコリと微笑むウィル。
以前読んであげた本は呪われていませんでしたが…。
ウィル「さぁ、本を開いて下さい。貴方を呪われた世界へ引きずり込んでくれますよ。」
梓「いやいやそんなこと望んでませんから!!」
私は必死でウィルに訴えた。
ウィル「いいから早くなさい。」
ウィルの有無を言わせない口調に私は涙目で頷いた。
私は深呼吸をして本を開いた。
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