人魚姫

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しばらくぼんやりとしていると海上に船が浮いていた。 キラキラと光を放ち、楽しげな歌が流れていた。 シルア『ねぇ、フィル。あれは何かしら?』 フィル『ひ、姫様!!いけません!!お戻りください!!』 私は船に近づいていった。 人間と接触をすることは最大の禁忌。 破れば死刑に値する。 けれど私は人に近づきたくてたまらなかった。 美しく賢い人間になりたかった…。 シルア『ねぇ…フィル、人間は…なんて美しいのかしら…?』 私は船上にいる男性に釘付けになってしまった。
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